この記事を書いた人

とつきコーヒー運営者。コーヒーインストラクター2級の資格を持ち、自家焙煎にも取り組んでいます。デカフェコーヒーを中心に、全国のコーヒーショップを巡りながら、コーヒーの魅力を発信中。今回は京都のコーヒー文化を探る旅の締めくくりとして、ホリーズカフェを訪問しました。
京都でのコーヒー巡り、最後に行ったのはホリーズカフェです。

今回京都でコーヒー巡りをしてきましたが、このホリーズカフェ、よく目に入っていました。ちょっと前に関西方面に仕事で行ったときに、実はこのホリーズカフェ、行ったことがありましたが、その時はあまり意識していませんでした。でも、このカフェは関西エリアに根付いたカフェチェーンなんですね。
その時も入り口にある水出しコーヒーのディスプレイがとても印象的でした。
昼食を兼ねてここのアイスコーヒーをいただこうと思い、入りました。
店頭を彩る水出しコーヒーの抽出器
店に入ってまず目に飛び込んでくるのが、6台並んだ水出しコーヒーの抽出器です。

透明なガラス製の器具が整然と並んでいて、上の丸いフラスコから一滴一滴、コーヒーの雫が落ちていく様子は、本当に印象的でした。これがホリーズカフェの看板商品「ダッチアイスコーヒー」を作る装置なんですね。
このディスプレイ、前に来たときも目を引いたんですが、改めて見ると本当に美しい。ただコーヒーを淹れる道具というだけでなく、見せ方にもこだわっているのが伝わってきます。
注文したのはパスタセット
今回頼んだのはパスタセット、金額にして850円でフードと飲み物がついてきます。かなりお手軽な価格。今回パスタはカルボナーラを選択しました。しかしフードの写真は撮っていなかった…。
セルフサービス形式なので、カウンターで注文・支払いを済ませ、商品を受け取って席に向かいます。座席も結構多くあって、ゆったりとした空間でした。京都のコーヒー巡りで歩き疲れた体には、このちょっとした休憩がちょうどよかったです。
で、ドリンクはもちろん、あのディスプレイで気になっていた水出しコーヒーです。
水出しコーヒーはすっきりしていて飲みやすい

水出しコーヒーはすっきりしていて飲みやすい。やっぱり普通のアイスコーヒーよりも雑味が少なくて、すっきりしていて飲みやすいですね。
カフェでさっとご飯を食べて、コーヒーを飲む。スイーツ系もあり、いろんなものを楽しむことができるカフェで、他のものも楽しめばよかったのかもしれないですが、胃袋のキャパもあるので、それはまたの機会に。
ホリーズカフェについて調べてみた
帰ってからこのカフェのことが気になって、少し調べてみました。
実は京都発祥の老舗チェーン
このホリーズカフェ、実は1972年に京都で「からふね屋珈琲店」として創業した、50年以上の歴史を持つコーヒーチェーンだったんですね。バブル期には24時間営業の郊外型店舗として関西で一世を風靡していたそうです。
その後、時代の変化とともに2005年にセルフサービス型の「ホリーズカフェ」へと業態転換。現在は関西を中心に108店舗を展開しているとのこと。
興味深かったのは、『地球の歩き方 京都』で、天下一品、餃子の王将、前田珈琲と並んで「町に溶け込む京都発祥4チェーン」として紹介されていることでした。確かに、京都の街を歩いていると本当によく見かけます。地元に深く愛されているチェーンなんですね。
ダッチアイスコーヒーへのこだわり
あの店頭のディスプレイについても調べてみたところ、ホリーズカフェでは創業当時から「ダッチアイスコーヒー」という水出しコーヒーを看板商品にしているそうです。
水出しコーヒーは、熱湯を使わず、水でゆっくりと時間をかけて抽出するコーヒーのこと。ホリーズカフェでは8時間かけて一滴ずつ抽出しているんだとか。1台で1回あたり18杯分ほどしか作れないため、店舗では数台の抽出器を並べて、同時に抽出しているそうです。
なるほど、だから6台も並んでいたんですね。
水出しコーヒーの特徴は、熱湯で淹れるコーヒーに比べて、カフェインやタンニンなどの苦みの元になる成分が溶け出しにくいこと。そのため、やさしくさっぱりとした味わいになるんですね。確かに、飲んだ時に感じた「すっきり感」はこういう理由だったのかと納得しました。
チェーン店だからこその魅力
カフェチェーンだと、全国的なところでいえば、ドトールとか、スタバとか、タリーズとかその他にもいろいろありますが、ホリーズはメニューの豊富さが良いかもしれませんね。ドリンク、フード、デザートがしっかりあるので、胃袋的にも満足かと。
で、京都のコーヒー巡りでいろいろ京都の町を歩きましたが、座席も結構多くあったので、そのちょっとした休憩にもちょうどよく、おそらく他の店舗でも使い勝手の良い、お店が多いのではないかなと思いました。
個性的な非チェーン店は、その店ごとのこだわりや世界観が魅力ですが、旅の途中で「ちょっと休憩したい」「お腹も満たしたい」という時には、こうしたチェーン店の安定感がありがたいんですね。
京都のコーヒー文化の多様性
今回の京都コーヒー巡りでは、LOB coffee houseやWEEKENDERS COFFEE、あおいコーヒーなど、個性豊かな非チェーン店を訪れました。それぞれが独自のこだわりを持ち、唯一無二の空間を提供してくれました。
そして最後に訪れたホリーズカフェ。
チェーン店だからこそ提供できる手軽さ、安定感、そしてコスパの良さ。これもまた、京都のコーヒー文化の一部なんだと感じました。観光客だけでなく、地元の方々にも愛されているのが伝わってきます。
水出しコーヒーという選択肢
私はデカフェコーヒーの専門家として活動していますが、普通のコーヒーの存在は否定するつもりはありません。色々なコーヒーを飲んでいて、そして色々なコーヒーの魅力を発信していきたいと思っています。
普通のコーヒーは今日の活力、デカフェコーヒーは明日の活力という考え方で、デカフェの魅力を発信していますが、水出しコーヒーもまた、コーヒーの新しい楽しみ方の一つだと感じました。
カフェインやタンニンが控えめで、すっきりとした味わい。水出しという手法でコーヒーの別の側面を引き出す。時間をかけて丁寧に抽出する姿勢。これらはデカフェコーヒーとも通じる部分があるかもしれません。
店舗情報
店名:ホリーズカフェ(Holly’s Café) エリア:関西圏(京都、大阪、兵庫、滋賀、奈良)に108店舗 営業時間:店舗により異なる(公式サイトで確認を) 価格帯:
- ホットコーヒー(オリジナルブレンド)R 290円 / L 340円 / LL 390円
- ダッチアイスコーヒー(水出し)R 320円 / L 370円 / LL 420円
- パスタセット 850円 公式サイト:https://hollys-corp.jp/
看板商品:ダッチアイスコーヒー(水出しコーヒー) 特徴:セルフサービス型、座席数が多い、メニュー豊富
まとめ
京都コーヒー巡りの締めくくりとして訪れたホリーズカフェ。
50年以上の歴史を持ちながら、時代に合わせて変化を遂げてきた京都発祥のコーヒーチェーンでした。8時間かけて抽出するダッチアイスコーヒーは、チェーン店でありながら、しっかりとしたこだわりを感じさせる一杯。
個性的な非チェーン店の魅力とは異なる、安定感と使い勝手の良さ。これもまた、京都のコーヒー文化を支える大切な存在なのだと実感しました。
関西を訪れた際には、ぜひホリーズカフェで水出しコーヒーを味わってみてください。店頭に並ぶ水出しコーヒーの抽出器の美しさも、きっと印象に残るはずです。
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