いつものスーパーでふと立ち止まったコーヒー売り場。そこで見つけた発見が、コーヒー愛好家としての自分の立ち位置を改めて考えさせてくれました。
スーパーの棚が教えてくれたコーヒーの現実
ある日、いつものスーパーでコーヒー売り場をじっくり観察してみました。よく見ると、コーヒーコーナーは6つのブロックに分かれていることに気づいたんです。
その内訳は、こんな感じでした。
レギュラーコーヒー:2ブロック分
- 豆:0.3ブロック
- 粉:0.7ブロック
- ドリップバッグ:1ブロック
インスタントコーヒー:2ブロック分
- ブラック:2ブロック
- ラテなど:1ブロック
ボトルコーヒー:1ブロック分
- ブラック・加糖など
つまり、インスタントとボトルコーヒーで全体の半分を占めているということなんですね。
コーヒーの「手軽さ」を改めて考えてみる
この売り場面積の配分を見て、コーヒーの楽しみ方を手軽さの順番で並べてみました。
ボトル → インスタント → ドリップバッグ → 粉 → 豆
右に行くほど手間がかかりますが、その分コーヒー本来の風味や香りを楽しめる可能性が高くなります。どの形態にもそれぞれの良さがあって、決して優劣をつけるものではありません。
でも、この並び順を見ていると、現代人の時間に対する価値観が見えてくるような気がするんです。
多忙な現代だからこそ、コーヒーが身近になった
仕事も育児もしっかりしないといけない世代として、毎日をバタバタと送っている私にとって、コーヒーを楽しむ時間は貴重なひとときです。
忙しい朝にはボトルコーヒーで手軽にカフェインを摂取し、会社ではコンビニコーヒーでホッと一息、休日の午後には豆から挽いたコーヒーでゆっくりとした時間を過ごす。そんな使い分けをしている方も多いのではないでしょうか。
特に夏場のアイスコーヒーなんて、ボトルコーヒーやリキッドコーヒーの手軽さは本当に助かります。冷蔵庫から出してすぐに美味しいコーヒーが飲めるって、実はすごく贅沢なことなんですよね。
コンビニコーヒーがもたらした革命
そして、この「コーヒーの民主化」を語る上で欠かせないのが、コンビニコーヒーの存在です。
セブンイレブンのセブンカフェが2013年にスタートして以来、コンビニコーヒーは私たちの生活に欠かせない存在になりました。100円程度で、挽きたての香り高いコーヒーが飲める。これって、考えてみれば本当にすごいことですよね。
会社に向かう途中、ちょっとした買い物のついで、夜遅い帰り道。24時間いつでも、どこでも美味しいコーヒーが手に入る環境が整ったことで、コーヒーはさらに身近な存在になったと思います。
実際、私も会社にいる時はコンビニコーヒーを重宝しています。午後の眠気覚ましに、会議前のリフレッシュに。あの「ガガガ」という音とともに立ち上る香りが、忙しい日常にちょっとした癒しをもたらしてくれるんです。
インスタントコーヒーの進化にも驚く
コンビニコーヒーと並んで注目したいのが、インスタントコーヒーの品質向上です。特にフリーズドライ製法のものは、レギュラーコーヒーと遜色ない味わいを楽しめるものも増えてきました。
これって、「美味しいコーヒーを手軽に」という現代人のニーズに応えた技術革新の結果なんでしょうね。時間はないけれど、美味しいものは飲みたいという、現代人の等身大の願いが形になったのがインスタントコーヒーの進化なのかもしれません。
自分のコーヒー観の変化に気づく
スーパーの棚を見ながら、ふと気づいたことがあります。
コロナ禍をきっかけにコーヒーに興味を持ち、カフェインレスコーヒーから始まって、今では自家焙煎までするようになった自分。気がつけば、随分とコーヒーの世界にハマってきているなと感じました。
豆の産地や品種にこだわったり、焙煎器具を揃えたり、抽出方法を研究したり。いつの間にか、コーヒーを「飲み物」から「趣味」として楽しむようになっていたんです。
でも、それは決してスーパーの棚に並ぶ他のコーヒーを否定するものではありません。むしろ、この多様性こそがコーヒーの魅力なんだと思うんです。
コーヒーの民主化が進んでいる
スーパーの売り場面積の配分を見ていると、コーヒーが確実に「民主化」されているのを感じます。
以前は、美味しいコーヒーを飲むには専門店に行くか、時間をかけて丁寧に淹れるしかありませんでした。でも今は、忙しい平日の朝でも、深夜の残業中でも、手軽に美味しいコーヒーを楽しめる選択肢がこれだけあるんです。
これって、実はとても素晴らしいことではないでしょうか。
時間軸で考えるコーヒーの楽しみ方
私は最近、時間軸でコーヒーの楽しみ方を考えるようになりました。
平日の日中:コンビニコーヒーや自宅からリキッドコーヒーを持参、コーヒーマシンで手軽に さっと飲みたい時:冷たいものならボトルやリキッドコーヒー、温かいものならインスタント 平日の夜:たまにデカフェコーヒーをハンドドリップでゆったりと 休日:ハンドドリップで丁寧に淹れた一杯を楽しむ
このように、その時の時間の余裕や気分に合わせてコーヒーの形態を選ぶことで、毎日の生活にメリハリが生まれるんです。朝はあまりコーヒーを飲まないのですが、日中から夕方にかけてのコーヒータイムが私にとっての大切なリフレッシュ時間になっています。
コーヒーが教えてくれること
スーパーの棚で気づいたこの発見は、実はコーヒーだけの話ではないのかもしれません。
現代社会では、多くのことが「手軽さ」と「品質」のバランスを取りながら進化しています。料理、読書、音楽、運動…どの分野でも、忙しい現代人のニーズに応えるための選択肢が増えているんです。
大切なのは、その中で自分にとって何が一番価値があるかを見つけることなのでしょう。
まとめ:コーヒーから学ぶ、現代の豊かさ
コーヒーの世界に深くハマっている自分にとって、スーパーの棚は新しい発見の場でした。
手軽さを求める人も、こだわりを追求する人も、みんなが自分のペースでコーヒーを楽しめる時代。これこそが、現代の豊かさの一つの形なのかもしれませんね。
あなたは今日、どんなコーヒーを選びますか?
筆者について 仕事も育児も忙しい日々を送る中で、コーヒーの世界にハマった一人。コロナ禍をきっかけにコーヒーに興味を持ち、現在は自家焙煎も楽しんでいる。コーヒーインストラクター2級取得。バタバタとした日常の中で見つけたコーヒーにまつわる気づきを発信中。
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