先日、京都でコーヒーショップ巡りをしてきました。その第一弾として訪れたのが、京都伏見にある「あおいコーヒー」です。
※今回の京都訪問の全体像については、まとめ記事「京都のコーヒー文化を巡る旅 – なぜ京都はコーヒー消費量が多いのか」をご覧ください。 https://totsuki-coffee.com/kyoto-coffee-culture-ranking/
SNSでふと見かけた一軒のコーヒー店
行こうと思ったきっかけは、Xでふと見かけた投稿でした。「京都」という文字が目に入り、もしかしたらここ行ってみるのも面白いかもしれない。そんな軽い気持ちでした。
コーヒー屋を訪ねる理由なんて、こういう偶然で十分ですよね。事前にリサーチして、評判を調べて、計画的に訪問するのも良いですが、ふらっと立ち寄る偶然の出会いには、また違った魅力があります。
奈良から京都へ、2kmの散歩道
奈良から移動してきた関係で、近鉄の竹田駅で降りました。「あおいコーヒー」の最寄りは龍谷大前草深駅ですが、竹田駅からだと2kmほどの距離です。
9月の京都は、まだ暑さが残る季節。それでも歩いていると、途中で「中華そば錦」というラーメン屋を見つけて一休み。豚骨系の深いスープに、たっぷりのチャーシュー。美味しいラーメンで体力を回復させてから、再び歩き始めました。こういう寄り道も、旅の楽しみのひとつですね。


学生街に溶け込むコンパクトなお店
近くには京都産業大学があり、学生が行き交う活気ある街並みです。京都といえば観光地のイメージが強いですが、こういう地元の人たちの日常がある風景も、京都の魅力だなと改めて感じました。普段は京都駅からバスで観光地を巡ることが多いので、伏見のこのあたりは新鮮でしたね。
「あおいコーヒー」を見つけたとき、一瞬コーヒー屋さん?かな?。コンパクトなお店で、コーヒーの麻袋が店先にかかっています。エルサルバドルやグアテマラの麻袋が印象的で、コーヒーに日頃から触れている人なら「あ、コーヒー屋だ」とすぐわかるでしょうが、一見するとお弁当屋さんのような雰囲気もあります。


間借り営業という自由なスタイル
店員さんと少し話をして知ったのですが、普段ここはおにぎり屋として営業していて、コーヒー屋は間借りで、営業日は日曜と月曜だけだそうです。
この情報を特に知らずにふらっと訪れたので、開いていてラッキーでした。おにぎり屋さんも気になりますね。次に京都に来る機会があれば、平日に訪れて、おにぎりも食べてみたいです。
店内はお弁当屋さんのような造りで、カウンターと厨房という感じ。テイクアウトが基本のようですが、少し座れるスペースもあります。私は外でコーヒーを楽しむことにしました。
こだわりを感じる豆のラインナップ
店内に入ると、カウンターに豆のディスプレイが並んでいました。木のトレイに白い小皿が並び、それぞれに焙煎された豆が盛られています。丁寧な展示の仕方に、お店のコーヒーへの想いが伝わってきますね。
メニューを見てみると、ブラックコーヒーのホットは4種類、アイスは2種類。ホットは「あおいブレンド」「スペシャルブレンド」の2つのブレンドと、「浅煎りコーヒー」「日替わりコーヒー」の2つのシングルオリジン。アイスはブレンドとシングルという構成です。
豆のラインナップには、エチオピアのゲイシャも揃えていました。ゲイシャといえば、コーヒー好きなら一度は飲んでみたい品種のひとつ。日替わりコーヒーもあって、訪れるたびに違う味わいに出会えそうです。こういう選択肢の豊かさに、お店のこだわりを感じますね。


暑い日にぴったりのアイスコーヒー
9月とはいえ、まだまだ暑い日でした。迷わずアイスコーヒーを注文。冷たいコーヒーでリフレッシュしたい気分だったんです。
テイクアウトカップには、コーヒーカップと麦の穂をあしらった可愛らしい「あおいコーヒー」のロゴ。店の外でひと口飲んでみると、苦味と甘味がバランスよく調和していました。めちゃくちゃリッチな味というわけではなく、むしろ飲みやすい。深めのコーヒーが氷にちょうどよく馴染んでいて、喉越しも良い。この日の暑さに、ぴったりのコーヒーでした。

店員さんとは「少し暑さが和らぎましたね」なんて、たわいない会話をしながら、5分ほどの滞在。短い時間でしたが、心地よいひとときでした。
情報が少ないからこそ感じる魅力
帰ってから「あおいコーヒー」について調べてみたのですが、チェーン店でも多店舗展開しているわけでもなく、あまり情報がありませんでした。
コーヒー屋営業以外の日は何をしているのか。焙煎はどこでしているのか。謎に満ちたコーヒー屋さんですが、それがまた良いなと思うんです。
来た人がふっとリラックスできるような雰囲気。自由に営業している感じが、自由人っぽくて惹かれます。きっとこのお店は、京都の地元の皆さんに親しまれているんでしょうね。
今日の活力と明日の活力
私は普段、デカフェコーヒーの専門家として活動していますが、普通のコーヒーも日常的に楽しんでいます。
普通のコーヒーは今日の活力。目覚めのコーヒー、仕事の合間のコーヒー、午後のリフレッシュ。今を元気にしてくれるのが、カフェイン入りのコーヒーです。
一方でデカフェコーヒーは明日の活力。ほっと一息つきたいとき、いつでも飲める。睡眠に影響しないから、夜でもリフレッシュできる。そんな存在です。
どちらも素敵で、どちらもコーヒーの魅力。その時々で、自分に合ったコーヒーを選べるのが、現代の豊かさだと思っています。
また訪れたい、偶然の出会い
「あおいコーヒー」は、オンラインで豆の販売などはしていないようです。だからこそ、また京都に行く機会があったら訪れてみたいですね。
京都の中心からは少し離れていますが、それもまた旅の楽しみ。観光地を巡るのとは違う、地元の空気を感じられる場所です。
偶然の出会いが嬉しい。そんなコーヒー体験を、これからも大切にしていきたいと思います。
あおいコーヒー
住所: 京都府京都市伏見区(龍谷大前草深駅近く)
営業日: 日曜・月曜
Instagram: @aoi_coffee_kyoto
※営業日や時間は変更になる可能性があります。訪問前にSNSでご確認ください。


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