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キーコーヒー2026年第1四半期決算から読み解く、コーヒー業界の今

2025 10/16
その他
2025年10月16日

こんにちは、とつきコーヒーです。

コーヒーが好きな方は多いと思いますが、コーヒー業界の「裏側」にはどれくらい関心がありますか。スーパーやコンビニで当たり前に手に入るコーヒーですが、その価格や商品ラインナップの背景には、実は様々な事情が隠れています。

今回は、キーコーヒー株式会社の2026年3月期第1四半期決算短信(2025年4月1日から2025年6月30日)を読み解きながら、コーヒー業界の「今」を考えてみたいと思います。

目次

なぜキーコーヒーの決算に注目するのか

コーヒー関連で上場している企業は、実はそれほど多くありません。UCC上島珈琲は非上場ですし、ネスレ日本も日本では上場していません。その中でキーコーヒーは東証プライム市場に上場しており、四半期ごとに詳細な決算情報を公開しています。

つまり、キーコーヒーの決算を見ることで、コーヒー業界全体のトレンドや課題が見えてくるのですね。

決算のポイント:増収減益の背景

まず数字を見てみましょう。

  • 売上高:206億69百万円(前年同期比8.4%増)
  • 営業利益:4億円(前年同期比39.8%減)
  • 経常利益:5億6百万円(前年同期比29.3%減)
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益:3億21百万円(前年同期比30.4%減)

売上は順調に伸びているのに、利益が大幅に減少しています。この「増収減益」という状況、一体何が起きているのでしょうか。

歴史的な原材料高騰

答えは、決算資料に掲載されているグラフを見ると一目瞭然です。

国際コーヒー機関(ICO)が公表するICO複合指標価格は、2025年1月に1ポンド当たり300セントを超え、直近6月でも300セント前後で推移しています。これは過去5年間で最も高い水準です。

さらに追い打ちをかけるのが為替です。1ドル140円台で推移する円安傾向が続いており、コーヒー生豆の輸入コストは二重に跳ね上がっています。

決算資料では「原材料価格は、過去5年間において最も高い水準が継続しました」と明記されています。これは現場で働く私たちコーヒー好きにとっても、実感のある話ではないでしょうか。

それでも攻める企業戦略

厳しい収益環境の中でも、キーコーヒーは攻めの姿勢を崩していません。

家庭用ブランド「KEY DOORS+(キードアーズプラス)」への注力

第1四半期では、新商品3アイテムを発売し、2アイテムをリニューアルしました。さらにブランド価値向上を目的として、TVCMや市街地イベントも実施しています。

原材料高騰で利益が圧迫される中、あえてプロモーションに投資する。これは「今こそブランド力を高めるチャンス」という経営判断の表れでしょう。

ギフト市場への展開

中元期には夏季限定ギフトを中心に全26アイテムを販売しました。ギフト商品は比較的単価が高く、利益率も確保しやすい商品です。厳しい環境だからこそ、付加価値の高い商品に注力する戦略が見て取れます。

業務用市場での取り組み

喫茶店やホテル、レストランなどの業務用市場では、トアルコ トラジャや氷温熟成珈琲など、付加価値の高いコーヒーの販売を推進しています。

また、全国各地でお取引先向けのコーヒーセミナーを実施し、関係強化にも力を入れています。パッケージカフェ「KEY’S CAFÉ」も1店舗の新規出店があり、導入店舗数は62店舗となりました。

構造改革の真っ只中

実は今回の決算、当初予定の9月5日から9月30日へと延期されました。

その理由は「新しい基幹システムの導入」です。決算関連データに影響が出て、さらに財務数値の確定と適切性を担保するため、監査法人のレビューに時間が必要になったとのことです。

基幹システムの刷新は、企業にとって大規模な投資です。デジタル化や効率化を進め、将来に向けた体制を整えている最中なのですね。

つまりキーコーヒーは今、「守りの時期」ではなく「攻めの変革期」にあると言えそうです。

コーヒー業界全体のトレンド

キーコーヒーの決算から見えてくる、コーヒー業界全体のトレンドを整理してみましょう。

トレンド1:原材料高騰への対応

コーヒー生豆の価格高騰は、キーコーヒーだけの問題ではありません。業界全体が直面している課題です。

各社とも、販売価格への転嫁、コスト削減、付加価値商品へのシフトなど、様々な対応を迫られています。

トレンド2:多様化する商品ラインナップ

以前、スーパーのコーヒー売り場を観察したことがありますが、コーヒーコーナーは大きく6ブロックに分かれていました。

  • レギュラーコーヒー(豆、粉、ドリップバッグ)
  • インスタントコーヒー(ブラック、ラテ等)
  • ボトルコーヒー

消費者のニーズが多様化する中、企業は様々な形態の商品を展開しています。キーコーヒーも家庭用、業務用、原料用と幅広い市場をカバーしていますね。

トレンド3:時短ニーズと品質の両立

忙しい現代人にとって「美味しいコーヒーを手軽に」というニーズは高まっています。

ドリップバッグの進化、コンビニコーヒーの普及、ボトルコーヒーの高品質化。どれも「時短」と「品質」の両立を目指した結果です。

キーコーヒーが新商品を続々と投入しているのも、こうしたニーズに応えるためでしょう。

トレンド4:サステナビリティへの取り組み

決算資料には「コーヒーの2050年問題」への対応についても触れられています。

気候変動によりコーヒー栽培適地が減少するという予測があり、キーコーヒーは専門部署「コーヒーの未来部」を設置して、産学官連携による対応を進めています。

持続可能なコーヒー生産は、業界全体の課題です。今後ますます重要になっていくテーマですね。

デカフェの専門家として思うこと

私は普段、デカフェコーヒーの魅力を発信していますが、もちろん普通のコーヒーの存在を否定するつもりはありません。

むしろ、こうして業界全体の動きを見ていると、「選択肢が増えること」の素晴らしさを感じます。

普通のコーヒーは今日の活力、デカフェコーヒーは明日の活力。

それぞれに役割があり、それぞれに楽しみ方がある。多様性こそが、現代のコーヒーシーンの豊かさなのだと思います。

原材料高騰という厳しい環境の中でも、企業が新しい商品を開発し、ブランド価値を高め、持続可能性に取り組んでいる。そうした努力があるからこそ、私たちは様々な形でコーヒーを楽しめるのですね。

まとめ

キーコーヒーの2026年第1四半期決算から見えてきたのは、

  • 歴史的な原材料高騰という厳しい収益環境
  • それでも攻めの姿勢を崩さない企業戦略
  • 多様化するニーズに応える商品開発
  • 持続可能性への真摯な取り組み

でした。

私たちが何気なく飲んでいるコーヒーの裏側には、こうした様々なストーリーがあります。

次回は、SCAJ2025のキーコーヒーブースで出会った新商品「ジェットブリュー」の体験レビューをお届けします。決算資料に見えた「攻めの姿勢」が、実際の商品にどう表れているのか。楽しみにしていてください。

それでは、今日も良いコーヒータイムを。


参考資料

  • キーコーヒー株式会社「2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」(2025年9月30日)
  • キーコーヒー株式会社「2026年3月期 第1四半期決算短信の開示日程(再延期)に関するお知らせ」(2025年9月4日)
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